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大石塾長から、バチバチの教務系記事を書くお許しが出たので、趣味全開で書きました(!)
さて、
「日本史は暗記項目が多くて、どこから手をつければいいか分からない……」
そんな風に感じたことはありませんか?
教科書に並ぶ無数の年号や人名をすべて覚えようとするのは、地図を持たずに広大な樹海へ踏み出すようなものです。
しかし、実は「たった12個」の年号を押さえておけば、日本史という壮大なドラマの筋書きが驚くほどスッキリと見えてきます。
この記事では、爆速で日本史の全体像を捉えるツールとしての12の年号にフォーカスし、古代から中世、中世から近世、近世から近代へと繋がる大きな潮流を解説します。
細かな枝葉は一旦置いておきましょう。
まずはこの12のポイントを繋いで、あなただけの「歴史の羅針盤」を手に入れてください。
まずは時代区分を歌で覚えよう!
12の年号に入る前に、まずは、
旧石器時代→縄文時代→弥生時代→古墳時代→飛鳥時代→奈良時代→平安時代→鎌倉時代→室町時代→安土桃山時代→江戸時代→明治時代→大正時代→昭和→平成→令和
という時代区分を歌で覚えてしまいましょう。
NHK教育で放送されていた「ねこねこ日本史」の主題歌であった「ねこねこ日本史おぼえ歌~全時代丸分かり♪~」という曲をご紹介します!
※この曲では「旧石器」時代が「先土器」と歌われていますが、現在は先土器時代という言い方をしなくなっているので、それだけはご注意を。
12の年号で全体像を捉える!
いよいよ12の年号を覚えて、「歴史の羅針盤」を手にいれましょう。
と、その前にウォーミングアップ。
複雑に見える日本史ですが、大まかに分けると、「天皇中心の国づくり」を目指した古代、「土地を守る実力者(武士)」が主役になった中世、「兵農分離」による管理社会が安定をもたらした近世、「世界の列強」に追いつけ追い越せの近代、という4つの時期に分けることができます。
古代の律令国家
↓ ↓ ↓ ↓
中世の武家政権
↓ ↓ ↓ ↓
近世の幕藩体制
↓ ↓ ↓ ↓
近代の国家体制
という大きな区分を意識しながら、12の年号を覚えていくことが重要です。
大きな区分を理解したら、12の年号を見ていきましょう。
紹介する年号は以下の通り。
【古代】
① 593年:厩戸皇子(聖徳太子)が推古天皇の摂政に就任(飛鳥時代)
② 645年:乙巳の変(大化の改新はじまる)
③ 710年:奈良時代(平城京遷都)
④ 794年:平安時代(平安京遷都)
【中世】
⑤ 1185年:鎌倉時代(鎌倉幕府)
⑥ 1338年:室町時代(室町幕府)
⑦ 1467年:応仁の乱(戦国時代はじまる)
【近世】
⑧ 1573年:室町幕府の滅亡(織豊政権、安土桃山時代はじまる)
⑨ 1603年:江戸時代(江戸幕府)
【近代】
⑩ 1868年:明治時代(明治維新はじまる)
⑪ 1889年:大日本帝国憲法発布(近代国家体制の完成)
⑫ 1945年:第二次世界大戦終結(太平洋戦争終結)
詳しく確認していきましょう。
古代の律令国家:天皇と貴族の時代
593年に厩戸皇子が摂政に就任して以来、大陸の先進的な仕組みを取り入れた律令国家の整備が本格化し、645年の乙巳の変を端緒とする大化の改新によって、天皇中心の中央集権化がさらに加速しました。
710年に遷都された平城京はまさに律令国家の完成形を象徴する壮麗な都でしたが、794年に平安京へと都が移る頃には、地方の私有地拡大などにより制度の形骸化が進み、律令制は徐々に崩壊の兆しを見せ始めます。
① 593年:厩戸皇子(聖徳太子)が推古天皇の摂政に就任(飛鳥時代)

厩戸皇子(聖徳太子)が摂政に就任してから本格的に中央集権的な国家づくりが始まる。
② 645年:乙巳の変(大化の改新はじまる)

乙巳の変から始まる大化の改新で、天皇を中心にした律令国家の建設がさらに加速する。
③ 710年:奈良時代(平城京遷都)

藤原京から遷都された平城京は律令国家の完成形。
④ 794年:平安時代(平安京遷都)

平安京遷都の頃から律令制が崩れ始める。
中世の武家政権:武士の時代
貴族に代わって歴史の主役に躍り出たのは武士たちであり、1185年に鎌倉幕府が成立したことで本格的な武家政権の時代が幕を開けます。
その後の1338年に開かれた室町幕府もその流れを継承しましたが、1467年に勃発した応仁の乱をきっかけに全国の諸勢力がしのぎを削る戦国時代へと突入しました。
⑤ 1185年:鎌倉時代(鎌倉幕府)

源頼朝が開いた鎌倉幕府が武家政権の始まりで、鎌倉時代は鎌倉の武家政権と京都の公家政権が対立する。
⑥ 1338年:室町時代(室町幕府)

鎌倉幕府を滅ぼして開かれた室町幕府も武家政権だが拠点は京都で、第3代足利義満の頃から公家と一体化し始める。
⑦ 1467年:応仁の乱(戦国時代はじまる)

応仁の乱より後は武士の諸勢力が争う戦国時代に。
近世の封建社会:泰平の世
戦国の混迷を収束に向かわせたのが、寺社破壊や「兵農分離」を推進した織田信長や豊臣秀吉でしたが、1573年に織田信長が室町幕府を滅亡させることで安土桃山時代が始まり、豊臣秀吉は天下統一を果たして実力主義の戦国時代の終わりが見え始めます。
1603年に徳川家康が江戸幕府を樹立したことで、将軍が全国の大名を厳格に統制する幕藩体制のもと、かつてない長期的な安定社会が築かれました。
⑧ 1573年:室町幕府の滅亡(織豊政権、安土桃山時代はじまる)

室町幕府滅亡から始まる安土桃山時代には織田信長・豊臣秀吉が実力の時代を収束させていく。
⑨ 1603年:江戸時代(江戸幕府)

徳川家康が開いた江戸幕府は幕藩体制(将軍が全国の大名を統制して支配する体制)による安定した時代。
近代:近代国家の形成と変容
異国の圧力によって江戸の泰平が破られ、1868年からの明治維新により明治政府が誕生すると、日本は欧米列強に比肩する近代国家の建設を急ぎ、1889年の大日本帝国憲法発布によって天皇主権の国家体制を完成させます。
しかし、1945年に太平洋戦争が終結し、GHQによる敗戦国日本の統治という大きな転換点を経て、主権が国民に存する現在の議会制民主主義へと刷新されます。
⑩ 1868年:明治時代(明治維新はじまる)

明治政府は欧米的な近代国家を短期間でこしらえていく。
⑪ 1889年:大日本帝国憲法発布(近代国家体制の完成)

大日本帝国憲法発布で近代国家体制が完成。
⑫ 1945年:第二次世界大戦終結(太平洋戦争終結)

戦後に国民主権の原則のもと議会制民主主義が刷新される。
もういっちょ!時代ごとのリーダーシップを把握する
日本のリーダーシップは「完全にトップが入れ替わる(革命)」のではなく、「古い権威を残したまま、新しい実力者が横から実権を握る」という構造を繰り返しています。
特に古代から近世まで(飛鳥時代から江戸時代まで)はその構造が顕著なので、主導権の変遷を把握しておくと後の理解が捗るようになります。
以下の表を覚えてしまうのもオススメです!
リーダーシップの変遷
| 時代 | 主導権 | 権威と実権の関係 |
| 飛鳥時代 | 豪族 | 豪族の合議制 |
| 白鳳時代・奈良時代・平安前期 | 天皇 | 権威と実権が一致 |
| 平安中期 | 貴族(特に藤原氏) | 天皇の権威を「代行」 |
| 平安後期 | 上皇 | 皇室の家長として支配 |
| 鎌倉時代 | 武家(北条氏) | 幕府と朝廷の並立(対立) |
| 室町時代(応仁の乱まで) | 武家(足利氏) | 幕府が朝廷機能を併せ持つ |
| 戦国時代(室町後半) | 戦国大名 | 天皇の影響力は限定的 |
| 安土桃山時代 | 織田・豊臣 | 圧倒的武力 + 朝廷の官職 |
| 江戸時代 | 将軍 + 幕府官僚 | 幕末頃に公武合体が推進される |
時代別リーダーシップ補足
飛鳥時代:豪族(部族連合) ※大王(天皇)は最有力豪族という位置づけ
- 実態: 天皇は「大王(おおきみ)」と呼ばれ、蘇我氏などの有力豪族との共同統治。
- 転換点: 大化の改新(645年)により、豪族の力を削ぎ、天皇へ権力を集中させる改革が始まる。
白鳳時代・奈良時代・平安前期:天皇(律令国家)
- 白鳳: 天武・持統天皇による「天皇神格化」が進んだ時期。
- 奈良: 律令という法律に基づき、官僚を動かす「法治国家」のリーダー。
- 平安前期: 桓武・嵯峨天皇のように、天皇自らが新機軸を打ち出す強固な親政期。
平安中期:貴族(摂関政治)
- 実態: 天皇を政治から疎外するのではなく、「天皇の母方の祖父」という立場を利用して、天皇の名前で命令を出すスタイル。
平安後期:上皇(院政)
- 実態: 天皇を引退して「自由な立場」になった上皇が、摂関家(貴族)を排除して実権を握る。これが後の武家政権への橋渡しになる。院政を開始して藤原氏から権力を奪還した白川上皇、白河上皇から院政を引き継いだ後鳥羽上皇、保元・平治の乱を平清盛らの力を利用して乗り切った後白河上皇などが有名。
鎌倉時代:武家(鎌倉の武家政権と、京都の公家政権の二重政権)
- 実態: 東国の軍事・警察権は武家が、西国の行政・徴税権や伝統的権威は公家(朝廷)が持つという「二元支配」の状態。
室町時代:武家(公武合体)
- 実態: 足利義満が「日本国王」を名乗るなど、朝廷の権限(税収や官位)を幕府がほぼ取り込み「公家を吸収」した。
戦国時代:戦国大名
- 室町幕府の権威が崩壊し、リーダーシップの根拠が「家柄」から「純粋な武力と統治能力」に変わり、実力主義の「群雄割拠」となった時代。
- 下剋上→下の者が上の者を実力で倒す、完全な能力主義。分国法→幕府の法律ではなく、自分の領土独自のルールで治める。自力救済→自分の身(と領地)は自分の武力で守るのが大前提。
安土桃山時代:天下人(織田信長・豊臣秀吉)
- 織田信長と豊臣秀吉の「織豊政権」は他の大名を屈服させ、中央集権を再編。
- 織田信長は石山本願寺を攻撃したり比叡山延暦寺を焼打ちしたりして仏教勢力から力を奪う。
- 豊臣秀吉は太閤検地で全国一律の基準で土地を把握し、刀狩で農民から武器を奪うことで「武士が支配し、農民が作る」という兵農分離を確立。
- 関白・太政大臣に就任した豊臣秀吉は「朝廷の最高官職」に就くことで、武力に正当な「権威」を付与した。
江戸時代:徳川将軍家 + 老中などの幕府官僚
- 幕藩体制は、全国を幕府(将軍)が統治しつつ、各地方は藩(大名)に任せる分権型システム。
- 「武家諸法度」などの法で大名の行動を厳しく制限(参勤交代など)。
- 中期以降、将軍個人のリーダーシップよりも、「老中」などの役職による組織的な官僚的な政治へ移行)。
お疲れ様でした!
ここまでをしっかりと覚えれば、日本史の全体像は掴めたと言えます。
ここからは各時代の詳細な学習に入っていくわけですが、最後に、各時代を効率よく記憶するためのコツをお伝えします。
ダメ押し!時代ごとの指導者の名前を先に覚える
日本史の細かい用語を覚える前に、時代ごとの指導者を順番に覚えておくと、その後の理解が格段に早くなります。
奈良時代の指導者なら…
例えば、奈良時代で天皇と併せて覚えるべき貴族は、
710年代:藤原不比等
720年代:長屋王
730年代:藤原四子
740年代:橘諸兄
750年代:藤原仲麻呂
760年代:道鏡
770年代:藤原百川
と、藤原→非藤原→藤原→非藤原→藤原→非藤原→藤原、という流れで抑えておくのがオススメです。
室町幕府なら…
また、室町将軍は15代もいて大変ですが、「3の倍数」に重要人物が固まっています。
| 3代 | 義満 | 「満」たされている(金閣寺、南北朝合一)。 |
| 6代 | 義教 | 「くじ引き」将軍。 |
| 9代 | 義尚 | 応仁の乱の時期の若き将軍。 |
| 12代 | 義晴 | 戦国への入り口。 |
| 15代 | 義昭 | 最後の将軍。 |
これに加えて、初代の尊氏、銀閣寺建立を指揮した8代の義政を覚えれば、室町の大まかな流れは掴めます。
徳川幕府の将軍なら…
徳川幕府の15代の将軍は、名前の共通点で見分けると楽になります。
- 「家」がつく人(11人):
家康、家光、家綱……とほとんどが「家」です。- むしろ例外(4人)から覚える:
- 2代:秀忠(ひでただ)
- 5代:綱吉(つなよし)
- 8代:吉宗(よしむね)
- 15代:慶喜(よしのぶ)
例外の4人はかなり重要なので、むしろ先に覚えちゃった方がいいです。
明治時代の総理大臣なら…
明治時代の総理大臣なら、
い:伊藤博文
く:黒田清隆
や:山縣有朋
ま:松方正義
い:伊藤博文
ま:松方正義
い:伊藤博文
お:大隈重信
や:山縣有朋
い:伊藤博文
か:桂太郎
さ:西園寺公望
か:桂太郎
さ:西園寺公望
という順番で、「いくやまいまいおやいかさかさ…」と、呪文のように覚えるのがミソです。
他の時代でも、歴史の軸となる指導者を順番に覚えておくのがコツです。
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